2024年の肥料実験結果を報告します。
報告を楽しみにされている方、遅くなってごめんなさい。
盆栽士
ちちりん
はじめまして、ちちりんです。盆栽歴(趣味)3年のサラリーマンです。1軒屋の庭(裏)で200株以上の盆栽苗を育てています。
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太くなった肥料ランキング
肥料実験の結果をご報告する前にまずは「ごめんなさい」をさせてください。
- 夏まで頑張って毎月測定していましたが、秋~冬にかけて測定をサボりました。
- 「長さ」の測定を やめました …。
葉の展開によって全長が変化し、前回どこからどこまでの範囲で測定したのかわからなくなりました。
目的は「太さ」なので今回はあきらめました。 - 「プロミック」の仕様を間違えていました。
実験で使っていたプロミックは100円均一(ダイソー)で購入したものを使っていましたが、紹介していた通常版プロミックとは仕様が異なっていました。
◆100円均一:肥効期間30日、使用量4号鉢(直径12cm)で3錠
◆通常版:肥効期間60日、使用量4号鉢(直径12cm)で2錠
100円均一のものを通常版の仕様で使っていたので、どちらかというと足りていないことになります。
なので「プロミック」の実験結果については、実力以下の結果となっています…。
それでは結果のグラフです。どうぞ。
幹の太さは、春よりも秋の方が太くなりました。
成分別で比較してみた結果、数字が高い方が太くなる傾向にありました。
N:窒素
P:リン酸
K:カリウム
2か月
前半の結果を引き継ぎ、最も太くなったのはプロミックで、平均「+4.3mm UP」でした。
肥効期間が2ヶ月なので、交換作業の手間が少なく、化学肥料のため虫もわかないし、においもありません。
また、少し仕様が異なりますが、100円ショップ(ダイソー)で入手することができます。
肥効期間と鉢の大きさに対する必要な量が異なりますので、注意が必要です。
N:窒素
P:リン酸
K:カリウム
約8ヶ月~12ヶ月
第2位はIBワンス 4号で、こちらも前半の結果を引き継ぎました。
平均「+4.2mm UP」で惜しくもプロミックに敗れましたが、タイパ(タイムパフォーマンス)はNo.1です。
肥効期間がかなり長いため、今回の実験期間中に1回しか交換しませんでした。(1年間交換しなくもて問題ないかもです)
鉢の数が多い方にとって、肥料の交換作業はかなり大変です。
今回の実験で効果も確認できており、忘れっぽい方、時間がない会社勤めの方にかなりオススメです。
N:窒素
P:リン酸
K:カリウム
約1ヶ月
第3位は花と野菜の肥料 天然腐植のちからでした。
平均「+4.0mm UP」で、春〜夏にかけての順位はいまひとつでしたが、秋にかなり効果がでたようです。
かなり想定外の結果でしたが、肥料の成分も高めでバランスがとれています。
肥効期間が短いので、肥料の交換頻度が高くて大変でした。
N:窒素
P:リン酸
K:カリウム
約2ヶ月
第4位はグリーンキングで平均「+3.9mm UP」でした。
肥効期間が2ヶ月なので交換作業の手間が少ないですが、肥料特有のにおいがあります。
また、用途に溶けた肥料が固まって残るため、掃除が必要となります。
N:窒素
P:リン酸
K:カリウム
約1ヶ月
第5位は玉肥で平均「+3.8mm UP」でした。
肥効期間が1ヶ月のため、頻繁な施肥作業があります。
また、有機肥料なのでしっかり腐って虫が湧きます。
その分、しっかり肥料として効果があるってことですかね。
まとめ
ということで、黒松盆栽を最も太くした肥料は「プロミック」でした。
今回の肥料実験でさまざまな肥料を一斉比較できました。
私の場合、団地の一軒家の庭で苗木を育てていますので、においや虫の影響がとても気になります。
有機肥料は強弱ありますが、それなりににおいがあり、団地やマンション向けではないと改めて思いました。
また、施肥作業も鉢数が多いとかなり大変でした。(正直、もうやりたくないです…)
液肥は2週間に1回与える必要がありますが、これがかなり面倒でしたし、1ヶ月に1回の交換作業もなかなか大変でした。
そして、計測作業が地味に時間がかかり、計測するポイントによって、太さが変わります。(綺麗な円柱の形ではないので、当たり前ですね…)
苗木の数によりますが、できれば半年に回、最低でも2ヶ月に1回の肥料交換作業でないと、私には難しいと感じました。
結論、私個人が今後購入する肥料は「IBワンス」で決まりです。
タイパ(タイムパフォーマンス)が最高で、今回の結果で効果も確認できました。
ちなみに、肥効期間も考慮したコスパ(コストパフォーマンス)はプロミックが1位で、2位がIBワンスでした。
ぜひ、参考にしてください。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。