在宅で仕事をする機会が増えた昨今、「盆栽をはじめてみようかな」と考えている方が増えています。
盆栽は身近に自然を感じられるとても素敵な趣味です。
心が癒され、四季の移ろいを感じることができる一方で、手入れ方法がわからずに枯らしたり、金銭面などの心配もあります。
この記事では「盆栽を趣味にすること」のメリットとデメリットを初心者向けにわかりやすく紹介します。紹介します。
盆栽に興味があるけれど、盆栽をはじめるか迷っている方は、ぜひ参考にしてくださいね。
盆栽に興味があるけれど迷っている方はぜひ参考にしてくださいね。
盆栽士
ちちりん
はじめまして、ちちりんです。盆栽歴(趣味)3年のサラリーマンです。1軒屋の庭(裏)で200株以上の盆栽苗を育てています。
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盆栽をはじめるメリット
盆栽は日本の伝統的な文化の一つで、自然を手元に再現し、長い年月をかけて育てていく趣味です。
盆栽を育てることは、単なる趣味以上の深い体験をもたらしてくれます。
日々の生活に新しい喜びや意義を見つけることができ、また、長期的に楽しめる一生の趣味としても人気があります。
ここでは、盆栽をはじめるメリットについて、いくつかの側面から考えてみます。
植物には心身の健康に対する大きな癒しの効果があります。
ゆっくりと成長する盆栽と接することで、ストレスや疲労感が軽減され、心が穏やかになります。
自然とのふれあいは、日常生活の中で感じにくい心のリフレッシュをもたらします。
盆栽を育てていると、季節の変化を間近に感じることができます。
春には新芽が出て、夏には鮮やかな緑、秋には紅葉、冬には落葉と、四季折々の変化が楽しめます。
自然のサイクルを目で見て感じることで、季節ごとの楽しみをより深く味わうことができ、毎日の生活に小さな喜びが加わります。
色んな樹種を育てていると、季節の訪れを感じますよ。
盆栽は小さな鉢の中に大自然を表現しています。たとえ小さくても、根を張り、幹を太くし、風雪に耐える姿は、自然の力強さを象徴しています。
手をかけながら、そんな生命力を身近に感じることで、私たち自身も元気をもらうことができ、心に活力が生まれます。
盆栽は、長い時間をかけて少しずつ成長していく植物です。
日々、少しずつ変わっていく姿を観察することで、日常の忙しさから離れ、心が落ち着きます。
急速な結果を求めず、時間をかけて育てる楽しさが、心にゆとりを与え、精神的な癒しを得られます。
また、将来の姿・形を想像しながらつくる楽しみは言葉では表現しがたい楽しさがあります。
一方、苗木は成長が早いので、毎日の水やりがとても楽しみです。
梅雨の雨で2〜3日見ない間に、幹が太くなったような気がしたりします。
盆栽は一人で楽しむだけでなく、他者とのコミュニケーションの手段にもなります。
盆栽愛好家同士が集まるイベントや展示会に参加することで、同じ趣味を持つ人々と交流し、知識や技術を共有することができます。
また、盆栽を通じて家族や友人と話すきっかけにもなり、会話が広がることも多いです。
さらに、盆栽はその見た目が美しいため、訪れた人に話題を提供し、自然とコミュニケーションが生まれることもあります。
あなたがつくった自慢の盆栽をぜひ私にも見せてくださいね!
植物の寿命は人間よりも遥かに長いので、世代を超えて受け継ぐことができます。
何十年、時には何百年にもわたって生き続けるため、自分が育てた盆栽を子供や孫に受け継ぎ、家族の歴史と共にその植物を大切にしていくことができます。
盆栽を次世代に手渡すことで、植物と共に家族の絆や伝統が強まるという特別な意義があります。
手に入れた盆栽が、どんな姿・形を想像してつくりこんできたのか、言葉がなくても伝わるのも盆栽のおもしろさのひとつです。
盆栽は、年月が経つほど価値が上がることがあります。
特に、形やバランスが優れたものや、珍しい樹種の盆栽は、海外のバイヤーや愛好家と高値で取引されることもあります。
もちろん、全ての盆栽が高額で売れるわけではありませんが、長年手入れをしてきた盆栽が後々高い評価を受ける可能性があるという点も、盆栽の魅力の一つです。
盆栽をはじめるデメリット
盆栽は美しく、心を癒すメリットがありますが、その反面、デメリットもあります。
ここでは、盆栽をはじめるデメリットについて考えてみます。
盆栽を育てる上で、最も大変な作業の一つが毎日の水やりです。
実はこれがとても大変です。
盆栽は小さな鉢に植えられているため、土が乾きやすく、頻繁に水を与える必要があります。
体調が悪い日や寝坊した日でも、毎日水をあげる必要があります。
夏場には1日に2〜3回の水やりが必要になることも珍しくありません。
水やりをサボると、盆栽が枯れてしまうため、忙しい日常の中でも、毎日の水やりは欠かせません。
慣れるまではとても大変だと思いますが、日常のルーティンとして定着するとだいぶ楽になりますのでそれまで頑張りましょう。
どうしてもつらい人は自動灌水装置をつくるのも「あり」です。
自動灌水装置の作り方①(設計編)毎日の水やりが必要なため、長期間家を留守にするのが難しいという問題があります。
旅行や出張で数日間家を空ける際でも、誰かに水やりを頼んだり、水と用土を引いたトレーの上に置いておくなどの工夫が必要となります。
しかしながら対策しても心配になって早く家に帰りたくなります。
盆栽は一般的な観葉植物と比べても、非常にゆっくりと成長します。
山桜(やまざくら)などの花物盆栽の場合、種から育てて花が咲くまでに20年ぐらいかかるとも言われています。
毎日観察していても、目に見える変化が少ないため、人によっては待ちきれずに飽きてしまうこともあります。
長期的な視野を持って育てる忍耐力が必要なため、すぐに結果を求める人には向いていないかもしれません。
盆栽を育てていると、時々虫が発生することがあります。
屋外で管理するのが基本なので、アブラムシやカイガラムシ、ハダニなどの害虫が寄ってくることもり、時には盆栽を弱らせる原因になります。
花物盆栽であれば蜂や蝶、実物盆栽であれば鳥がくる場合があり、有機肥料を使えば、ウジ虫がわいたりすることもあります。
「虫が来ない肥料」なども紹介していますので、ぜひ参考にしてくださいね。
【2024年版!】黒松盆栽に適した肥料とおすすめ肥料3選盆栽の育成には、お金がかかります。
まず、盆栽自体が高価な場合があり、水道代はもちろん、肥料や用土、針金や殺虫・殺菌剤など消耗品も必要となります。
さらに盆栽を適切に管理するための専用の道具も必要になるため、初期投資やメンテナンス費用が必要となります。
どんな趣味でも大抵の場合はお金がかかりますし、完成した盆栽を買うのではなく、苗木から盆栽をつくっていけば、おこづかいの範囲で十分に楽しめると思います。
盆栽は生き物なので、管理を怠ると枯れてしまうことがあります。
しかしながら、適切な管理を頑張っていても原因もわからずに枯れることもありますし、プロでも枯らすこともあります。
長い間、手間をかけて育てた盆栽が枯れてしまうと、精神的なショックも大きいです。
同じ樹種で同じように管理していたのに、一つだけ枯れてしまった経験が私もあります。
「枯れることもある」ということ知っているだけで救われることもあるので、事前に知っておいてください。
まとめ
デメリットも多く書いてしまいましたが(笑)、それでも、私はあなたに盆栽をはじめることを薦めたいです。
確かに毎日の変化はわかりづらいですが、半年や1年の期間で見比べると結構違いがわかったりします。
朝の水やりで早く起きることが習慣になりましたし、仕事から帰ってきてゆっくりと盆栽を観察することが多くなりました。
盆栽が育てるのが、楽しくて仕方がありません。
この記事で紹介していないあなただけのメリットやデメリットをぜひ教えてくださいね。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。