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【社会人必見!】自動潅水装置の作り方①(設計編)

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皆さん、盆栽たちへの毎日の水やり大変じゃないですか?

特に会社員の方で在宅勤務されていない方は、出社前に水やりして出社されていることと思います。(私も同じです)

また、帰省や旅行が趣味の方で、数日間家を空ける方もいらっしゃると思います。

そういう方は「水やりできない日がある」ということで、なかなか盆栽に手を出せない方もいると思います。

そんな方へ「自動潅水装置」の自作(DIY)をお勧めします。

まずは私が作った自動潅水装置をご覧ください。↓

どうでしょうか?

素人でも全然作ることができます。

自動潅水装置があれば、毎日の水やりを楽できたり、数日間、家を空けても大丈夫だし、夏場の2回水やりもできます。

これで盆栽をはじめる人が増えてくれたら嬉しいです。

この記事では、私が自動灌水装置を自作する上で考えたことや実施した方法や手順、材料や道具などを紹介します。

工夫した点や失敗したところも合わせて紹介します。

ちちりん
ちちりん

ぜひ、オリジナルの自動潅水装置を作ってくださいね!

この記事を書いた人

盆栽士

ちちりん

はじめまして、ちちりんです。盆栽歴(趣味)3年のサラリーマンです。1軒屋の庭(裏)で200株以上の盆栽苗を育てています。

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まずは前提条件を確認しよう!

いきなり完成形をイメージするのは難しいので、少しずつイメージを具体化することが大事です。

どんな機能が必要なのか、どこに置くのかなど、1つずつ確認していきましょう。

必要な機能を考えよう!

まずは製作する自動潅水装置に必要な機能を考えましょう。

例えば、私の場合だと以下を項目を列挙しました。

  • 4〜5日不在時でも毎日水やりできる
  • 台風や大雪の時に収納できる

旅行中や帰省の際、4〜5日間ぐらい家にいなくても、自動で「水やり」してくれるものが第一条件でした。

そして、普段は庭に出したままの盆栽たちを「いざ!」という時に収納できる屋根付きで丈夫な棚場をイメージしました。

(ついでに水やりしてくれたらラッキーみたいな)

嫁さんの許可が出ず 妥協した点としては、「日当たり」です。

私の家は一軒家で、日当たりが良い庭がありますが、目の前が団地内の公道になっています。

「よくひと目につく正面がゴチャゴチャするのは嫌!」とのことで、日当たりの良い庭に棚を作るのはNGとなりました。

しかしながら、できれば日当たりが良いところに作った方が良いと思います。

結局のところ、植物には日光が必要ですし、外出中の夏場の2回水やりができないので、移動式の自動灌水装置を追加で作るか検討しています。(もちろん、許可を得るための作成が必要ですが…)

設置スペースを確認しよう!

続いては設置するスペースや環境を確認します。

私の場合、写真のように裏庭の狭いスペース(自転車で比較いただければ・・・)でご了承いただいたので、このスペースを可能な限り有効利用しました。

全体的に細長い長方形で、短い方が1m弱、長い方が5m弱ぐらいでした。(正確には台形になります)

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写真中の地面に敷いている深緑色のものは、最強の防草シート「ザバーン350G」です。

雑草が生えなくなるのでおすすめですよ。

雑草処理に手間と時間を取られている方はぜひ試してみてくださいね!

簡単な図を描いてみよう!

ある程度、必要な機能やスペースがわかってきたら、頭の中のイメージを図で書いてみましょう。

最初はポンチ絵でも手書きでざっくり書いてもOKですが、何度も修正する場合は電子データの方が都合が良いかもしれません。

私が最初に書いたイメージ図がこちら↓

書いた本人(わたし)は大真面目です。笑

このポンチ絵はEXCELのオートシェイプで作成しています。

必要なものや組立後のイメージがわかれば、なんでもOKです。

私が思う設計とは、頭のなかのイメージや考えを絵や文字にすることです。

次は詳細検討しよう!

次はより具体的な内容を検討していきます。

私の場合、上記のポンチ絵を描きながら考えていたりしますので、特に決まった手順ではないです。

ご自身のやりやすいタイミングで全然問題ないです。

また、この記事を読まれている方は条件が異なる可能性もありますので、必要な内容だけ読んでくださいね。

屋根や壁や骨組みなど

ポンチ絵に描いている薄い水色は、「ポリカ波板」です。

屋根は雨対策で、壁は風対策(のつもり)です。

以下はイメージです。↓

雨は盆栽にとって「防がなければいけないもの」ではありません。

しかしながら、自動灌水を行うため、雨まで当たると、水のやり過ぎになるので不用と考えました。

一応、上記のような「雨センサー」がついた商品もあります。

これは、雨センサーによって雨と検知された場合、自動水やりをしないという優れものです。

なので「屋根なし」のものを製作する方は、ご参考にどうぞ。

波板について

波板を初めて扱ったので、知らないことだらけでした。

同じように初めて扱う方は以下のようなことに注意しましょう。

  • 材質
  • サイズ(規格で決まっている)
  • 取付(固定)方法

まずは波板の材質です。

さまざまな材質があり、耐久性とコストを考慮し、材質は「ポリカ」にしました。

詳細は以下のサイトをご参考にどうぞ↓

続いては波板のサイズです。

すでにスペースや大きさなどはある程度確認されていると思いますので、その大きさに合わせる必要があります。

但し、波板(ここでは小波の場合)は幅寸法は655mmで固定されており、長さ寸法は「尺」という単位で選ぶ必要があります。

以下のサイトにある規格の図がわかりやすかったですのでどうぞ↓

もちろん、ピッタリサイズのものはないので、自分で計算して切る必要があります。

【必須道具】波板切はさみ

波板を切るための専用はさみです。

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ポリカ波板でも固いので、手を切ったりします。

先が曲がった専用のはさみを使って安全に切断しましょう。

そして波板は「幅方向は2.5山以上」重ねるという使い方をしますので、必要な波板のサイズを購入する時は、ご注意ください。

雨水が流れるのは長さ方向なので、お間違えのないように!

(詳しくは上記のサイトに書いてありますのご一読ください)

最後は波板の固定方法です。

一般的な波板の固定方法は、下地木と呼ばれる木材に波板専用の傘釘や波板ビスと呼ばれるものを使います。

こんな感じです↓

私はイレクターパイプ で自動灌水装置を作る予定でしたので、屋根だけ木材をつけるのが難しい状況でした。

しかしながら、イレクターパイプ のアタッチメントに波板を固定するためのものがあったので、今回はこれを使うことにしました。↓

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イレクターパイプについて

この記事で紹介する自動潅水装置は、イレクターパイプで骨組みを作っています。

自動潅水装置では水を扱うので、木材や鉄パイプでは腐ったり錆びたりすると考え、イレクターパイプを選定しました。

イレクターパイプはスチールパイプをプラスチックでコーティングしているため、軽くて丈夫で錆びにくい性質なので、自動潅水装置にぴったりな素材です。

その他の詳細は以下を参照ください。↓

そしてイレクターパイプのもう一つの特徴は、ジョイント(アタッチメント)の多さです。

なんと700種類以上のジョイントが存在しており、金属性のメタルジョイントとプラスチック性のプラスチックジョイントがあります。

(使ったジョイントなどは別記事で紹介します)

束石(つかいし)について

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束石はパイプと地面を固定するために使います。

特に今回の自動潅水装置は、台風時なども収容できる丈夫な棚場にする予定です。

壊れた破片などが飛んでいって、ご近所さまに迷惑がかからないように頑丈に作ります。

但し、イレクターパイプ用の束石は探した限り、存在していないので、単管パイプ用の束石か、穴の開いたピンコロなどで応用する必要があります。

私は近くのホームセンター(コメリ)に穴の開いたピンコロが安く売ってあったので、それを使いました。

なお、イレクターパイプの直径Φ28mmなので、30mm以上の穴が開いた束石かピンコロにしてください。

そして、最後にセメントで固定しましょう。

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人が歩くスペースについて

棚の前に通り道があり、棚幅と通り道の幅は検討した結果、通り道を520mmとしました。

人が通れる幅は600mmは必要とのことでしたが、棚幅も確保したかったので、520mmで妥協しました。

以下のサイトを参考にしました。↓

ちなみに高さ方向については、ご近所さんにご迷惑が掛からない、かつ私(身長178cm)がしゃがんで歩きたくない高さ(180cm~200cm)で検討しました。

作業机について

ポンチ絵の左側にある黄色のものは、作業スペース(作業机をイメージ)です。

一般的なオフィスでは、奥行きが600mmで小さいとのことでしたが、この作業スペースは480mmぐらいです。(ちょっと小さすぎ…?)

但し、横の長さは欲張って800mmも確保してみました。笑

以下のサイトを参考にしました。↓

棚上の育苗トレーについて

最後に棚に並べてある黒いもの(たち)は、育苗トレー(種まきトレー)51型です。

こんなやつ。↓

裏庭は午前中しか日当たりが良くないので、基本的には日当たりが良い場所へ持ち運ぶことを想定しています。

なので、持ち運びしやすいよう常に育苗トレーのまま棚に置くことになります。

まとめ

いかがでしたか?

この記事「設計編」では、私が検討した内容を詳しく記載しました。

(散水システムや雨樋システムは別途記事にします)

不明点などありましたら、コメント欄で教えてくださいね。

次回は実際に作業した「施工編」に書きました。

よかったら、読んでみてください。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

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