ざっくり設計が終わったので、施工していきます。
施工した順番は以下のとおり。
- 基礎づくり
- イレクターパイプ の組立
- 屋根の取付
- 雨樋の取付
- 棚の取付
- 自動水やり機の取付
いろいろと設計したけど、なかなか設計通りにはいかなくて、再検討したり、状況に応じて現物合わせしています。
盆栽士
ちちりん
はじめまして、ちちりんです。盆栽歴(趣味)3年のサラリーマンです。1軒屋の庭(裏)で200株以上の盆栽苗を育てています。
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基礎づくり
ここで書いてる「基礎づくり」とは、地面に束石(ピンコロ)をしっかりと固定することを指しています。
実際に行った手順で紹介していきます。
まずは穴掘りからです。
設計図のパイプを立てる位置に束石(ピンコロ)を埋め込みます。
私が使ったピンコロは、近くのホームセンター(コメリ)で購入しました。
地面の上に設置するなど、埋めない方は、以下のような重たい束石を使うといいと思います。
どんどん穴を掘り進めていくと、家の基礎?のようなコンクリートにぶつかりました。
残念ながら、これ以上は掘り進めることが出来なかったので、この高さを基準とすることにしました。
その後、どんどん穴掘りを進めていきます。
地面を掘っていると、大きな岩がゴロゴロ掘り出されます。
小さいスコップでは無理です。
怪我する前に大きなスコップに変えておきましょう。
穴を掘り終わってブロックを入れた後、水平器で調整していきます。
使っている水平器は100均(ダイソー)で購入したものです。
ブロック単体での水平がとれたら、次はブロック間の高さを調整していきます。
ブロック間の高さを調整する方法はいろいろありますが、私の場合は小さい鉄パイプと水平器を使って調整していきました。
(写真右下の黒いパイプを使いました)
やり方は簡単で、2つのブロックの上にパイプを置き、その上に先ほどの水平器(黄色のもの)をくっつけます。
この水平器は裏に磁石がついており、水平にすることでブロック間の高さが揃うことになります。
あとは、水平器の黄色い液体の中にある気泡が、真ん中になればOKです。
穴掘りと束石(ピンコロ)の水平と高さ調整が完了しましたので、再度、しっかりと長さを測っていきます。
にしても、全然設計通りにはいかないもんですね。
意外なところに盲点や落とし穴があります。
基礎づくりはこれで以上となります。
設計時と束石(ピンコロ)を埋め込めた場所や数が変わってしまいました。
イレクターパイプの組立
それではイレクターパイプ を使って組立・・・の前に再設計からスタートです。
測量した基礎の幅に合わせて作っていきます。
基礎づくりで全体の幅、奥行の長さが決まり、さらに柱の位置も決まりましたので、それに合わせて骨組みを決めていきます。
まずはピンコロの穴すべてにイレクターパイプ を入れて柱とします。
そして設計時点では検討できていなかった「屋根の傾斜」を考えました。
方法はたくさんありますが、今回はイレクターパイプ のジョイントを使いました。
ジョイントを使った骨組みの設計図がこちらとなります。
全体の骨組みや屋根の部分はプラスチック製のジョイントを使い、棚は金属製のジョイントを使います。
整理した部品表は以下となります。
No. | 型式 | 個数 |
---|---|---|
1 | J-21 | 2 |
2 | J-22A | 2 |
3 | J-10 | 2 |
4 | J-33 | 2 |
5 | J-7B | 2 |
6 | J-6B | 2 |
7 | J-42 | 3 |
8 | HJ-3 | 8 |
9 | HJ-2 | 16 |
近くのホームセンターにおいてあるジョイントの種類が限られているため、Yahooショッピングで購入しました。
なお、正規のメタルジョイント(HJ-2、HJ-3)は高価なので、NJT製のものを購入して使いました。現在でも全然問題なく使えていますのでおすすめです。
イレクターパイプは近くのホームセンターで大量に買い込みました。
ネット通販だと1500mm以上の配達料金がとても高いです。
長いパイプを買って切って使う場合は、近くのホームセンターで長いものを買った方がお得ですね。
この辺りは作る棚の大きさに合わせて、お得に購入しましょう!
それでは買い揃えたイレクターパイプを必要な長さへカットしていきます。
パイプカットに使った道具はAmazonで安価なものを購入しましたが、もう今は存在していなかったので、以下を紹介しておきます。
使い方は簡単。挟んで回すだけです。
但し、切るところにあらかじめ印をつけておくことをおすすめします。
切る長さを決める時の注意点として、ジョイントの中に20〜30mmほど中にパイプが入り込むので注意が必要です。
各ジョイントの図面を確認して、パイプを切る長さを決めましょう。
パイプを切った後は、イレクターパイプ をジョイントへ差し込み、図面通りに組み立てていきます。
プラスチックジョイントの場合、専用の接着剤を塗布して固定していきます。
パイプの組立後はこんな感じになりました。
屋根の取付
波板を切り、フックボルトで固定していきます。
高さがありますが、上には乗れない(乗ったら波板が割れる)のでなかなか大変な作業でした。
今回作った棚は、狭くて斜めになっている場所に無理矢理組み立てているので、現物合わせで波板に穴をあけていきました。
穴をあけて、フックボルトで固定を延々と繰り返していきます。
途中、間違って穴をあけてしまった箇所は、防草シート用の耐候性の高いテープを表と裏から貼付して塞ぎました。
もう3年以上使っていますが、特に問題ないのでおすすめです。
屋根取付後の完成形です。
見てのとおり団地なので、ご近所様にご迷惑がかからないよう、フックボルトを多めに取り付けして、頑丈にしています。
雨樋の取付
屋根(波板)傾きてきに、我が家の外壁に雨が流れたり、当たり続けるのが気になって、なんとなく雨樋を取付しました。笑
使ったジョイントはこれです。
Φ28のイレクターパイプ専用で、呼び径105の雨樋専用となります。(これしかないです)
雨樋の傾きを調整しつつ、プラスチックジョイントの接着剤で固定していきます。
あとは雨水枡(うすいます)まで雨樋を伸ばしていけば完成となります。
棚の取付
次は棚の取付です。
棚は近くのホームセンターで赤松の集成材を購入しました。
我が家にはノコギリとかないので、最も効率のよいカット方法を検討し、お店でカットしてもらいました。
木材を持ち帰ってから、紙やすりで磨き防腐剤を3度塗りしました。
木材の色を活かしたかったので、なんとなくクリア(透明)色にし、毎日水をかけをするので油性のものを選んでいます。
塗料のノリを良くするため、ハンドサンダーで磨きました。
最後は棚板に穴をあけて、ジョイントをしっかりねじ止めしていきます。
パイプにはめ込む場所に合わせましょう。
あとはパイプを刺した束石にセメントを流し込んで固定し、パイプをしっかり固定します。
セメントが固まったら、波板に水を流してみたり、棚の強度を確認して、問題なければ完成です。
水やり機の取付
使ったのはこれです。
外にある水道(蛇口)に接続して、ホースを引き回します。
蛇口が全て塞がると、家族が困るので分岐を介して取付していきます。
あとは取扱説明書をよく読んで、必要なホースやパーツを購入・取付していきます。(結構たくさんあるので注意してくださいね)
水を噴出するノズルは以下を使いました。
私は経年劣化を考慮して真鍮製の物を選びましたが、ずっと使っていると、水垢みたいなのが目立つようになりました。
プラスチック製のノズルもあったので、気になる方はこちらでもいいかもしれません。
注意点を3つほど紹介しておきます。
1つ目はノズルをつける際に4mmホース(もはやチューブ)の先端を熱湯につけて、柔らかくしてからはめ込みましょう。
私は強引につけようとして、手を怪我したあげく、ノズルを壊してしまいました。
2つ目は、4mmホースのエンドキャップはありませんので、以下を使います。
こんな感じ↓
9mmホースのエンドキャップは普通に存在しています。
結構、検索しましたが出てこずで、この結果にいきつくまでに時間がかかりました。
私と同じ疑問を持たれた方のために備忘録として残しておきます。
3つ目は、散水タイマーは電池式ということです。
電池がなくなると、水が出っ放しになるようなので、そのことも考慮しておく必要があります。
ちなみに、既に3年ぐらい同じ電池を入れたままですが、残留メーターは満タンです。
かなり長持ちするので、逆に忘れてしまいそうで心配です。
まとめ
いかがでしたか?
毎朝の水やりって意外と大変なんですよね。
平日、仕事で忙しい社会人の方はとても楽になると思いますよ。
「盆栽をしてみたいけど、毎日の水やりが大変…」という人や、長期連休で帰省する人にもおすすめです。
少しでも楽して、盆栽を楽しめる人が増えたらいいなと思います。
今回は噴霧型の自動水やり機を製作しましたが、次は底面給水型の自動水やり機の製作を検討しています。
周りに水が飛び散らないし、咲いた花の上から水をかける必要もありません。
さらに貯めた水をポンプで汲み上げて、水が循環するようなシステムにすれば節水にも繋がります。
問題は電気(屋外コンセント)が必要なことですが、いろいろ検討してみることにします。
完成したら、報告しますね。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。